My Lutes + α


2005年3月に完成した、モーリス・オッティガー作の13コースバロック・リュートです。弦長70.5cm(78.5cm)です。バスライダーに乗っている弦(12,13コース)が一般的な楽器より少し長めです。表面板はスプルース、リブは15枚でメイプル、指盤はココボロとエボニーの合わせです。モデルはティーフェンブルッカーを元にしたオッティガー氏のオリジナルで、広めの表面板と浅くテオルボの様な形状のボディが特徴です。音は落ち着いた感じで深い輝きがあります。楽器の重量はやや重めですが、これが音色の特徴に寄与していると思われます。音の雰囲気はかつてのファン・デ・ゲーストを彷彿させます。それもそのはず、オッティガー氏は若い頃ファン・デ・ゲーストの工房で仕事をしていたのですから。





スコラから借りている、スティーブン・マーフィ作のフレンチ・バロック・リュートです。製作は1984年です。楽器の状態は極上です。音量そのものはあまりないですが、音が軽くのびやかに出て大変扱いやすい楽器です。弦長は65cmです。




マティアス・デュルビー(フランス)作バロック・リュート(1982年)の修理と調整をしました。バスバーの下に木の目に沿ってクラックが3つはいったのをスイス・ル・パコ在住のモーリス・オッティガー氏になおしてもらいました。2004年の2月頃にそのうちの2つが出来て,さらに同年12月にまた新しいのが1つ出来ました。(T_T)12月の修理はパーチメント(縁の羊皮紙)を取らずにおこなっていますが,いったいどうやってやったんでしょうね。

それから弦高の調整を2004年9月に九州の松尾淳氏にお願いしました。デュルビーの楽器が材料にあまりマージンがなく,かつ大変きゃしゃなつくりなので,それまで何人かの製作家に調整を断られてきました。弦の高さを1ミリ(できれば2ミリ)下げるのですが,実際にするとなると大事です。表面板をはずし,指盤を削り,さらに調整しながらリブの上部を削っていくという,ある意味かなりリスキーな仕事です。これを快く引き受けていただいた松尾氏には深く感謝いたします。おかげで12フレット付近で5ミリになり,なんとかふつうにハイポジションが取れるようになりました。(元は7ミリありました!)


マティアス・デュルビー(フランス)作バロック・リュート(1982年)。13コース弦長70.5(74)cm,18世紀のニュルンベルクの製作家,セバスチャン・シェレのオリジナルをもとに製作されました。今メインで使っているバロック・リュートですけど,いささか古くなってきたので,もともときゃしゃな楽器であることもあり,各部がたわんできつつあります。




マティアス・デュルビー(フランス)作ルネサンス・リュート(1985年)。7コース,弦長60cm。上のバロック・リュートとそんなに変わらない年齢ですが,弦のトータル張力がバロックより低いこともあり,楽器の健康状態は極めて良好です。デュルビーは80年代の中頃に突然製作を止めてしまったのですが,多分このルネサンスは彼の最も後期の楽器のうちの一つだと思います。




日本のラソオマ製の超軽量ケースです。友人のガンバ奏者が使っているラソオマ製のケースを見て驚き,さっそく注文しました。現在3台の楽器がこのケースになっています。あまりに軽いので,冬の風が強いとき地面にケース(もちろん楽器入り)を置くと,飛ばされてしまうおそれがあります。正確に重量を量ったことはないんですが,ルネサンスだと多分楽器込みで1キロ台だと思います。



ルールデス・モレノ・ウンシージャ(スペイン)作アーチリュート(1993年)。14コース,弦長64(92)cm。大変音量のある楽器ですが,取り扱いは大変デリケートです。ルールデスは,テオルボなどの大きな楽器の製作を止めたようです。一説によると,リュートそのものの製作をやめてギター製作に専念しているとも言われています。


足が写ってしまいました。(^^;)